2014年9月のひとりごと

 プール学習のときには、プールから上がり、シャワーを浴びて、着替えが終わった子どもから教室に戻ることにしていました。
 私は、全員が着替え終わり、忘れ物がないかを確かめてから教室に戻りました。
 その日のプール学習は、3・4時間目だったのですが、教室に入ると、すぐに、給食を食べることができるところまで、準備ができていました。早く着替え終わった子どもたちで、全部、準備をしていたそうです。

 1学期の終わり頃に、みんなで学級園の草取りをした日がありました。
 その日から2週間ほどが過ぎた夏休みのある日に、また、草がだいぶん伸びただろうなと思いながら、学級園に行ってみました。すると、草が伸びたどころか、すっきりと、きれいな畑になっていました。2学期が始まってから、そのことを子どもたちに訊いてみると、夏休みに学級園に来て、草取りをした子どもがいたということがわかりました。

 給食のときに飲む牛乳の牛乳パックは、飲み終わったら、開いて、水洗いをして、ケースに入れて1日乾かしています。そして、次の日に、牛乳パック係の子どもが、まとめてケースから取り出して、かごの中にしまっています。
 ある日、牛乳パック係の子どもが休んだ日にも、かごを見ると、牛乳パックがしまってありました。子どもたちに訊いてみると、牛乳パック係の子どもの代わりに、かごに入れておいてくれた子どもがいたということがわかりました。

 自分のためでなく、だれかのために行動していると、まわりまわって、自分の幸せにつながるということわざがあります。
 「情けは人のためならず。」

 だれかのために行動できる子どもたちだなぁと思います。

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2014年8月のひとりごと

 シンクロニシティ。
 日本語で「意味ある偶然」と訳されます。「共時性」と訳されることもあるようです。
 例えば、何年も連絡をとっていなかった友人のことが気になったので、電話をしてみようとしたら、向こうから電話がかかってきたとか、知床へ旅行へ行こうと思い、知床のことを調べようとしていたら、たまたまつけたテレビで知床のことをやっていたなどは、シンクロニシティなのかなと思います。

 本校の掃除は、たて割り班でおこなっています。各教室のほかに、特別教室やトイレなど、いろいろな場所の掃除をおこなっています。
 教室担当になった班は、教室のほかに、その教室前の廊下掃除も行います。どの班も掃除のはじまりに役割を決めるのですが、その時に、廊下掃除が割り当たる子は、各班一人だけです。

 1学期のある日、
 「今日、わたしが廊下掃除をしていて、ふと、周りを見ると、4年生教室の廊下も、5年生教室の廊下も、6年生教室の廊下も、2階の廊下掃除は、全部3年生がやっていたんだよ。なんか、すごくない?」
と言っていた子がいました。

 「給食準備のときに、みんなのストローを配ろうと思って、数えないで、ガバッとストローをつかんで配っていくと、ちょうどピッタリの数だったさ。」
と言っていた子もいました。

 このようなことも、シンクロニシティの1つと言えるかもしれません。

 シンクロニシティとは少し違いますが、担任と、子どもたちや保護者のみなさんとの出会いも偶然です。
 その偶然の出会いを、あとから振り返ったときに、
 「いい出会いだった。」
と思えるような出会いにしたいと思っています。
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2014年7月のひとりごと

 道徳で「エンドルフィン」の授業をした次の日に、本(「名言セラピー ダブルプラス」 著者 ひすいこたろう)を読んでいると、偶然そのことと関係があることが2つ出てきました。

 1つは、宇野千代さんという小説家が言っていた言葉です。
 宇野さんは、病気になったら、1番最初に気をつけることは、どこの病院に行くとか、何の薬を飲むか、ということではないそうです。
 では、何に気をつけるかというと、
 「1日中、病気のことで頭をいっぱいにしないことである。」
と言っていました。
 授業でおこなった「病は気から」と関係がある言葉だなと思いました。宇野さんは、百才近くまで、若々しく、長生きをしたそうです。

 もう1つは、アインシュタインという物理学者が言っていた言葉です。
 アインシュタインが日本に来たとき、学生が、
 「人間は、何のために生まれてくるのですか?」
と質問したそうです。
 アインシュタインは、
 「人は人を幸せにするために生まれてくるのですよ。」
と答えたそうです。
 授業でおこなった「人のために行動するとエンドルフィンが分泌される。」と関係がある言葉だなと思いました。

 帰りの会で、みんなで「さようなら」のあいさつをしたあとに、私の近くに寄ってきて、「また、あした。」という言葉も言う子が何人かいます。その言葉を聞くと、更に、私のエンドルフィンが分泌される気がします。

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2014年6月のひとりごと

 山の彼方の空遠く「幸」住むと人のいふ。
 ああ、われひとゝ 尋めゆきて、
 涙さしぐみ、かへりきぬ。
 山の彼方になほ遠く「幸」住むと人のいふ。

  ドイツの詩人カール・ブッセの作品です。

 この詩を知ってはいたのですが、意味を考えたことはありませんでした。
 心理カウンセラーの先生がこの詩を紹介してくださって、意味を考えるようになりました。

 山の彼方に幸福があるというので、探しに行ってみたけれど、見つけることができずに、涙ぐみつつ帰ってきたというような内容の詩です。
 つまり、すでに、幸せなのだと気づくまでは、どんなに遠くまで幸せを探しに行っても、見つけることはできない。幸せは身近にあるものなんだ、ということを言いたい詩なのかなと思います。

 運動会が近づいてきたある日、「運動会に、じいちゃんとばあちゃんが来てくれる。」「お父さんが出張中だったけれど、運動会には来てくれる。」「お母さんのお弁当が楽しみだ。」そんな声がたくさん聞かれました。

 運動会でがんばろうと思っていることを紙に書いてもらったときも、「リレーや綱引きをがんばりたい。」などのほかに、やはり、「お弁当を作ってくれることが楽しみだ。」「家族が見に来てくれることが楽しみだ。」と書いている子どもがたくさんいました。

 運動会当日に、児童玄関を出たときに、ちょうど自分の家族が駐車場を通りかかったところを見かけた子どもたちが、「お父さんがいた。」「お母さんがいた。」とうれしそうに教えてくれました。

 運動会が終わり、次の週に学校で子どもたちに会ったときも、「家に帰ってから、みんなで、運動会のビデオを見た。」「運動会のあと、みんなで焼き肉をした。」などと楽しそうに教えてくれました。

 子どもたちは、身近な幸せを感じながら生きていることを、運動会を通しても感じました。
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2014年5月のひとりごと

 「バッター来い!バッター来い!」
 「ナイス ピッチング!」
などと、野球をしていて、大きな声を出すことがあります。
 大きな声を出すと、エンドルフィンという元気になるホルモンが脳から出るそうです。
 つまり、「元気だから大きな声を出す」という面もありますが、「大きな声を出していると、元気になる」と考えることができます。

 また、エンドルフィンは、笑っていても出るそうです。

 先日、テレビを見ていると、宝くじのコマーシャルを作ったときのことをやっていて、米倉涼子さんが、
 「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、」
と笑っているうちに、本当に楽しくなってきた、と言っていました。
 つまり、「楽しいから笑う」ということが普通ですが、「楽しくなくても、笑うと楽しくなる」ということだと思います。

 昼休みに、となりの教室の4年生の子どもたちがやってきて、
 「このクラスの朝の会や帰りの会のあいさつの声が、とても大きいね。」
と言っていました。
 
 また、休み時間や給食時間、時には、授業時間にも、教室で笑い声が響いています。

 子どもたちは、意識してエンドルフィンを出そうとしているわけではありませんが、エンドルフィンがたくさん出る生活を、自然と自分たちで作りだしているなと思います。

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2014年4月のひとりごと

 いつの間にか、日が長くなってきました。
 ポカポカとした気温になり、ふきのとうも顔を出し始めました。
 春を感じるこの季節、今年も入学式が行われました。
 毎年のことですが、何度見ても、入学式っていいものだなぁと思います。
 そこには、希望に満ちあふれた1年生がいます。
 それを見守るお母さん、お父さん、上級生、地域の人、教職員がいます。
 会場にいるみんなが、温かい目で見守っています。

 上級生たちは、1つ学年が上がり、1年生も入ってきて、また、新鮮な気持ちで、新学期を迎えたことでしょう。

 そんな子どもたちの気持ちを大切にして、私もがんばっていきたいと思っています。
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2014年3月のひとりごと

 「お父ちゃんのように、ぼくも命がけで仕事をしたかった。」
 「大好きな野球もしたかった。」
 「お母ちゃんのように、アホみたく人を好きになりたかった。」

 これらは「ごちそうさん」という朝の連続ドラマを見ていたときに、戦争に行くことになった青年が、母親に言っていた言葉です。

 「みんなといっしょに、学校へ行きたいなぁ~」
 「おいしいラーメンが食べたいなぁ~」
 「お外で遊びたいなぁ~」
 「元気になりたいなぁ~」
 「お母さん、お父さんを安心させてあげたいなぁ~」

 これらは、日本メンタルヘルス協会の衛藤先生が教えてくださった、重い病気で限られた命の時間を生きている子どもたちのしたいこと、いつかどうしてもかなえたいと思っている夢だそうです。

 毎日の学校生活の中で、自分の思い通りにならないことがたくさんあります。
 でも、私たちの日常生活は、夢のような毎日なんだということを、子どもたちに伝えていきたいと思っています。

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2014年2月のひとりごと

  朝、教室へ行くと、私の机の周りに子どもたちが集まってきて、話し始めることがよくあります。

 「昨日、パパといっしょに、コンビニまでランニングをして、アイスを買って、また、ランニングをして、家に帰ったんだよ。」

 「じいちゃんが雪山を作ってくれて、その雪山でスキーの練習をして、滑ることができるようになったんだよ。」

 「父ちゃんといっしょに、車庫の屋根の雪下ろしをして、そのあと、そりに乗って、父ちゃんに引っ張ってもらったんだよ。」

 「ママが、『8時までにかたづけを終わらせて、8時から、みんなでマリオカートを30分間やろうか。』と言ったので、かたづけをがんばって、みんなで、マリオカートをして遊んだんだよ。」

 ほかにも、いろいろな話をたくさん聞かせてくれます。

 家族が自分と関わってくれたことを話すときは、特に、うれしそうな表情で話しているなぁと感じます。

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2014年1月のひとりごと

 環境の改善のことで、2つのお話を聞きました。

 1つは、ある家のお話です。
 その家では、子どもたちが靴をそろえて置くことが、なかなかできなかったそうです。
 お母さんが、
 「玄関の靴をきちんと揃えなさいよ。」
と言うと、
 「はーい。」
と返事はするけれど、いつもぐちゃぐちゃのままで、なかなか改善されなかったそうです。
 すると、その家のお父さんが、チョークで玄関に靴の足型を描いて、
 「靴はこの枠の中に置こう。だれがきちんと置くことができるか、競争だ。」
と言ったそうです。
 それから、その家の玄関の靴は、きちんと並ぶようになったということです。

 もう1つは、国際空港のトイレの話です。
 国際空港のトイレは、たくさんの人が使うので、掃除が大変で、人件費がとてもかかるそうです。
 (この飛び散っているしずくをどうにかできないか。)
と考えて、男子用の小便器にハエの絵のシールを貼ったそうです。
 すると、そのハエを狙っておしっこをする人が多いので、しずくの飛び散りが減って、トイレ掃除の人件費が激減したそうです。

 本校の事務の先生が、子どもたちに、
 「学校のこんなところが危険だから直してほしい」とか「こんなものが学校にあったらいいな」などのことがあったら書いてくださいというアンケートを取っていました。
 そして、「こんな意見がありました」ということを模造紙にまとめて廊下に貼ってありました。(1つ1つの意見に対するコメントも書かれていました。)
 それを読むと、
 「学校のトイレは怖くて入りづらいので、かわいい壁にしてほしい。」
というようなことを書いていた低学年の子がいました。
 その数日後、トイレの戸にかわいいシールが貼られていました。そのあとから、トイレに入りやすくなったという声を聞きました。

 長年学校で働いていますが、私には、なかった発想でした。
 環境のちょっとした工夫は大事なことだなと考えさせられた出来事でした。

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2013年12月のひとりごと

 朝の会の「みんなから」のコーナーで、
「3時間目の理科の実験が楽しみです。」
「今日の学芸会の練習が楽しみです。」
などの発言を聞くことが、たびたびあります。

 休み時間に、
「4時間目の算数は、どんなことをするのですか?」
「どうやったら答えを出せるか、絵や言葉をホワイトボードにかいて、説明してもらう勉強をするよ。」
「その勉強、大好き。」
などという会話をすることも、あります。

 帰りの会の「みんなから」のコーナーで、
「今日、跳び箱で5段が跳べて、うれしかったです。」
「今日の社会で、調べたことを紙にまとめる勉強が楽しかったです。」
「リコーダーのテストで合格してうれしかったです。」
などの発言を聞くことも、たびたびあります。

 海外旅行に行くとか、宝くじで大金が当たるとか、オリンピックで金メダルを取るとかの特別な出来事も、もちろんうれしい出来事でしょう。
 しかし、特別な出来事にしか喜びや楽しさを見いだせないのなら、それは、問題があるのではないかと思います。そこにしか喜びを感じないのなら、きっと、普段の生活では、足りないところにばかり目がいって、不満ばかりが多くなっていくのではないかと思うからです。

 普段の生活の中のちょっとしたことに、喜びや楽しさを感じることができる子どもたちだなと思います。とても大事なことが身についている子どもたちだなと思います。

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プロフィール

かがやき

Author:かがやき
 北海道の小学校教諭です。また、日本メンタルヘルス協会で心理学を学び、基礎心理カウンセラーの資格を頂きました。特別な出来事ではない、日常の学校生活の出来事や感じたことなどをお伝えしていきます。その中で、子育ての参考になることが少しでもあれば幸いです。

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